2007-01-01から1年間の記事一覧

■2007年間ベスト10■01. 御身 / 寺尾紗穂 02. Satisfied / John Sebastian & David Grisman 03. Rhythm & Blues / Peter Gallway 04. Roses & Clover / ALO 05. Flying Sauser 1947 / ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス 06. Browing Bryant / Browing Bry…

DVD

■イエロー・マジック・ショウ / 細野晴臣 (2007)■ 今年最後の細野作品だ。毎年、結局なんだかんだと動き回っている細野晴臣だが、今年は異常気象というくらい世間をかきまわしてくれた。そんな1年の締めくくりに01年にNHKで放送された、今や伝説的な番組「細…

SSW

■Rhythm & Blues / Peter Gallway (2007)■ 「ミック・ジャガーが50歳で歌っていると思うか?」 映画『あの頃、ペニー・レインと』のワンシーン、新任の敏腕マネジャーがバンドメンバーに売れるためには今がその時と言わんばかりの高揚ぶりで言い放った台詞だ…

■サッド・カフェでコーヒーを / 北中正和 (1980)■ 古い書籍でおそらく絶版だろうが、よく読んだ1冊で最近また読み返したところだ。主にアメリカとイギリスのロックについて書かれたもので、第1章は60年代のスーパースターたちの10年後を追っている。ビートル…

■The Best Of The Band / The Band (1976)■ ザ・バンドの初体験は聴く、ではなく観る、だった。NHKで再放送されていた『エド・サリヴァン・ショウ』で「クリプル・クリーク」を歌っている5人の姿はとても奇妙で、他の出演者、時代は違うが例えばビートルズや…

good time music .com 41号

■ジョン・レノンの命日■ 27年前。当時3歳だから記憶はないが、ビートルズファンだった父のそばで鼻水を垂らしながらテレビのニュースを見ていたかもしれない。数年後、小学校低学年の頃、追悼番組を見て「志村けんに似ているな」と思った。誰がどんな曲を歌…

■ラッキー・オールド・サン / 久保田麻琴と夕焼け楽団 (1977)■ 夕焼け楽団のアルバムはどれもこれも良質でどれもこれも愛聴盤である。しいて1枚、となると僕は1977年の『ラッキー・オールド・サン』を挙げる。タイトル曲だけでも聴く価値がある、と断言でき…

SSW

■Sweet Baby James / James Taylor (1970)■ 12月の最初の日は雪が降り積もり ストックブリッジからボストンに向かう高速道路も真っ白だった 霜が降りたせいでバークシャーの丘はまるで夢のように美しかった ぼくはたった10マイル進んだだけで先はまだまだ長…

■Baby, You're my son! / チョウ・ヒョンレ (YDCD-0127)■ イントロのドラムでどれだけの人間が頬を緩ませるだろう。チョウ・ヒョンレの新曲「ベイビー」は、旧友・辻凡人の叩く硬質なドラムから始まる。去年、ソロ活動第1弾作品として自主制作盤『My Name Is…

■Road to Louisiana / Harry & Mac (1999)■ 70年代、日本の音楽シーンでいち早くニューオーリンズ音楽に目をつけた2人が、20世紀もそろそろ終わろうかという99年に突如発表した『ロード・トゥ・ルイジアナ』は、タイトルが示すように彼らの原点であるルイジ…

サイト運営が終わったからといって、レーベル自体が終わったわけではなかった(世界の車窓からさん、コメントありがとうございます)。嬉しい誤算だ。今月25日に元ラリーパパ&カーネギーママのチョウ・ヒョンレのシングルがdreamsville recordsから発売される…

■Reverend Ether / Ronnie Barron (1971)■ロニー・バロンという人が僕は大好きだ。「Dr.ジョン」と名乗っていたかもしれない男だった、というのは以前に触れたかと思うが、脇役のいぶし銀俳優的佇まいがたまらなく愛おしい。『ガンボ』のような世紀の名作を…

good time music .com 36号

■Satisfied / John Sebastian & David Grisman (2007)■ サイコーにゴキゲンなアルバムだ。僕はいいものを聴くといつも笑いが止まらない。嬉しくて笑ってしまうのだ。ニヤニヤしたりヘラヘラしたりムフフとしたり。この数時間ずっとムフムフしている。ジョン…

■Yes We Can / Lee Dorsey (1970)■ リングネーム"キッド・チョコレート"というプロボクサーをよく知るのは、ボクシング・ファンではなく音楽ファンだ。男の名はリー・ドーシー。ボクサー以外にも自動車修理工の経歴もある。1961年に「ヤ・ヤ」をヒットチャー…

■Funky Miracle / The Meters (1991)■ミーターズのオリジナルアルバムが単体でしっかりとCD化されたのは2000年頃。その4年ほど前となると、ライノレーベル編集の2枚組アンソロジーが究極のベスト盤とされていた。実際内容は素晴らしく、文字通りの究極。ジョ…

■MUSIC MAGAZINE1987年7月号とSongs■ 僕の手元にはミュージック・マガジン1987年7月号がある。表紙はシンプリー・レッドのミック・ハックネル。巻頭では「ビートルズをCDで聞く」の連載で、『サージェント・ペパーズ』を取り上げている。ちょうど20年前だか…

■Live / rallypapa & carnegiemama (Qbix-10)■ 2004年6月10日、大阪はバナナホール。かねてから彼らが告知してきた公開録音ライヴの日。仕事が終わってから観に来れるように、と開場は19時、開演が20時、という配慮がなされていた。この日を重要視する彼らの…

■Last Album / rallypapa & carnegiemama (YDCD-103)■ タイトルだけではぞっとする。が、リトル・フィートの『ラスト・レコード・アルバム』のような冗談だった。ラリーパパはこのあとも精力的に活動を続けたわけだから。しかしそれはあと3年と続かなかった…

■dreamsville / rallypapa & carnegiemama (YDCD-0090)■ dreamsville recordsから発表したアルバムタイトルが『dreamsville』。おちょくっているわけではない。彼らがよく使うことばに「夢」や「街」がある。このアルバムの1曲目は「夢の街へ」というタイト…

■Good Times Are Comin' / rallypapa & carnegiemama (YDCD-0066)■2001年9月、大阪のとあるラジオ局で働いている僕のもとにdreamsvilleから送られてきたサンプル盤は、いつも通り茶色い紙ジャケットに封入されているそっけないCD-R。茶紙ジャケにはアーティ…

■Gumbo Ya-Ya -New Orleans 28 All Time Hits- (1988)■ニューオーリンズ音楽とは如何なるものか?ということを意識して最初に買ったのは友人Sに教えてもらった『ガンボ・ヤ・ヤ』というコンピレーション盤と記憶している。60年代から70年代初頭までのニュー…

ニューオーリンズ音楽に深くのめり込むきっかけは、大滝詠一と細野晴臣の存在が大きい。『ナイアガラ・ムーン』と『泰安洋行』の2枚がルイジアナへの道を切り開いてくれたのだ。諧謔性に満ちた『ナイアガラ・ムーン』、和洋折衷な『泰安洋行』。ここからルー…

■dreamsville records Rebel Sampler Series (YDCD-0004,0018,0044,0069,0093)■dreamsvilleは立ち上げ当初から所属アーティスト及び関連アーティストの音源をまとめたレーベルサンプラーをコンスタントに発表している。[rakuten:d-sound:10030296:detail]グ…

■Live at the Wax Museum / NRBQ with John Sebastian (YDCD-0100)■通算100枚目。dreamsvilleの品番でキリ番の「100」をゲットしたNRBQの発掘ライヴ音源。1982年12月9日、ワシントンDCのワックス・ミュージアムに於けるコンサートの模様を収録したもので、後…

■Browning Bright / Browning Bryant (1974)■70年代の中盤にさしかかる頃、ニューオーリンズ・ファンクの影響を受けた白人アーティストの"ニューオーリンズ詣"。ジェス・ローデン『ジェス・ローデン』、フランキー・ミラー『ハイ・ライフ』、ロバート・パー…

■Bags And Things / Dennis Lambert (YDCD-0098)■ダン・ペン、ドニー・フリッツ、ジェリー・ゴフィン、ランディ・ニューマン、バリー・マン、ボビー・チャールズ、エリック・カズ、ポール・ウィリアムス。彼らに共通していること、それは作家としてヒットを…

昨日までの分で過去の『Good Time Music .com』の復刊は終了。最終号のvol.30(はっぴいえんどの回)を載せるかどうか結構悩んだ結果、割愛させていただくことにした。過去の分は最終号をはっぴいえんどで、というのが裏テーマみたいなものだったからネットに…

■I Am My Brother's Keeper / The Ruffin Brothers (1970)■ 2003.7.5. (Sat)発行 メンフィスにはオーティス・レディング、サム&デイヴ、O.V.ライト、ジェイムス・カーらがいた。アラバマにはクラレンス・ホワイトやキャンディ・ステイトン。シカゴにはカー…

■Southern Nights / Allen Toussaint (1975)■ 2003.6.5. (Thu)発行 夏に聴きたくなるアルバムだ。季節ごとに聴きたくなる音楽ジャンルというものが絶対的にある。春はブレッドあたりを聴いてのほほんとしたり、秋はシンガー・ソングライター系でしっとりした…

■Blonde On Blonde / Bob Dylan (1966)■ 2003.4.20. (Sun)発行 「じゃ、俺からクイズ。ザ・バーズの『Mr. Tambourine Man』の作者は誰?」 「子供でもそんなの知ってるよ。ディランさ、ボブ・ディラン」 「彼の本名は?」 「ロバート・ジムマーマン」 「出来…