2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

■Baby, You're my son! / チョウ・ヒョンレ (YDCD-0127)■ イントロのドラムでどれだけの人間が頬を緩ませるだろう。チョウ・ヒョンレの新曲「ベイビー」は、旧友・辻凡人の叩く硬質なドラムから始まる。去年、ソロ活動第1弾作品として自主制作盤『My Name Is…

■Road to Louisiana / Harry & Mac (1999)■ 70年代、日本の音楽シーンでいち早くニューオーリンズ音楽に目をつけた2人が、20世紀もそろそろ終わろうかという99年に突如発表した『ロード・トゥ・ルイジアナ』は、タイトルが示すように彼らの原点であるルイジ…

サイト運営が終わったからといって、レーベル自体が終わったわけではなかった(世界の車窓からさん、コメントありがとうございます)。嬉しい誤算だ。今月25日に元ラリーパパ&カーネギーママのチョウ・ヒョンレのシングルがdreamsville recordsから発売される…

■Reverend Ether / Ronnie Barron (1971)■ロニー・バロンという人が僕は大好きだ。「Dr.ジョン」と名乗っていたかもしれない男だった、というのは以前に触れたかと思うが、脇役のいぶし銀俳優的佇まいがたまらなく愛おしい。『ガンボ』のような世紀の名作を…

good time music .com 36号

■Satisfied / John Sebastian & David Grisman (2007)■ サイコーにゴキゲンなアルバムだ。僕はいいものを聴くといつも笑いが止まらない。嬉しくて笑ってしまうのだ。ニヤニヤしたりヘラヘラしたりムフフとしたり。この数時間ずっとムフムフしている。ジョン…

■Yes We Can / Lee Dorsey (1970)■ リングネーム"キッド・チョコレート"というプロボクサーをよく知るのは、ボクシング・ファンではなく音楽ファンだ。男の名はリー・ドーシー。ボクサー以外にも自動車修理工の経歴もある。1961年に「ヤ・ヤ」をヒットチャー…

■Funky Miracle / The Meters (1991)■ミーターズのオリジナルアルバムが単体でしっかりとCD化されたのは2000年頃。その4年ほど前となると、ライノレーベル編集の2枚組アンソロジーが究極のベスト盤とされていた。実際内容は素晴らしく、文字通りの究極。ジョ…

■MUSIC MAGAZINE1987年7月号とSongs■ 僕の手元にはミュージック・マガジン1987年7月号がある。表紙はシンプリー・レッドのミック・ハックネル。巻頭では「ビートルズをCDで聞く」の連載で、『サージェント・ペパーズ』を取り上げている。ちょうど20年前だか…

■Live / rallypapa & carnegiemama (Qbix-10)■ 2004年6月10日、大阪はバナナホール。かねてから彼らが告知してきた公開録音ライヴの日。仕事が終わってから観に来れるように、と開場は19時、開演が20時、という配慮がなされていた。この日を重要視する彼らの…

■Last Album / rallypapa & carnegiemama (YDCD-103)■ タイトルだけではぞっとする。が、リトル・フィートの『ラスト・レコード・アルバム』のような冗談だった。ラリーパパはこのあとも精力的に活動を続けたわけだから。しかしそれはあと3年と続かなかった…

■dreamsville / rallypapa & carnegiemama (YDCD-0090)■ dreamsville recordsから発表したアルバムタイトルが『dreamsville』。おちょくっているわけではない。彼らがよく使うことばに「夢」や「街」がある。このアルバムの1曲目は「夢の街へ」というタイト…

■Good Times Are Comin' / rallypapa & carnegiemama (YDCD-0066)■2001年9月、大阪のとあるラジオ局で働いている僕のもとにdreamsvilleから送られてきたサンプル盤は、いつも通り茶色い紙ジャケットに封入されているそっけないCD-R。茶紙ジャケにはアーティ…

■Gumbo Ya-Ya -New Orleans 28 All Time Hits- (1988)■ニューオーリンズ音楽とは如何なるものか?ということを意識して最初に買ったのは友人Sに教えてもらった『ガンボ・ヤ・ヤ』というコンピレーション盤と記憶している。60年代から70年代初頭までのニュー…

ニューオーリンズ音楽に深くのめり込むきっかけは、大滝詠一と細野晴臣の存在が大きい。『ナイアガラ・ムーン』と『泰安洋行』の2枚がルイジアナへの道を切り開いてくれたのだ。諧謔性に満ちた『ナイアガラ・ムーン』、和洋折衷な『泰安洋行』。ここからルー…