2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

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■Minnows / Marc Benno (1971)■ 淡い水色の朝霧に包まれた美しいフラニーにいつも心が奪われる。ボビー・ウーマックのしなやかなギターも昔の恋人フラニーに焦がれているかのよう。マーク・ベノの『雑魚』の冒頭、僕は聴く度にそんなことを思う。 素朴にして…

■Exit Strategy Of The Soul / Ron Sexsmith (2008)■ ロン・セクスミスのアルバムにハズレ無し。これは僕の持論だが。95年のデビュー以来、アルバムを買い続けている。前作『タイム・ビーイング』も相当素晴らしい内容だったが、この新作は前作を凌ぐ。歌を…

■The Second Album / Borderline (1974)■ 『スウィート・ドリームス・アンド・クワイエット・ディザイアーズ』を73年に発表しただけで、シーンから遠ざかったボーダーライン。自分たちを揶揄したかのようなバンド名に聞こえなくもない。当時のカントリー・ロ…

■Homemade Songs / Bobby Charles (2008)■ 湖畔で愛犬と戯れていたボビー・チャールズも気付けばもう70歳である。キャリアは実に53年。だが、発表したアルバムは編集盤を除けば僅か6枚。キャリアと作品数がこうも反比例するアーティストも珍しいものだ。それ…

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■Bleecker Street Greenwich Village in the 60's (1999)■ アメリカ音楽史に限られたことではないが、その土地その土地によって生まれる音楽の面白さというものがある。地域性、文化、気候などでその特色は様々だ。広大なアメリカ大陸だとそれはなおさらのこ…

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■At Home / Lambert & Nuttycombe (1970)■ 例えば10月のある日曜日の朝、乾いた空気をゆっくりと肺に送り込んでみる。点てたコーヒーがあればなお良しだ。木造の古い小屋のような家屋は、歩くたびに床の軋む音がする。窓から空を見上げると、肉眼では確認で…