bannai452008-07-11

■Maria Muldaur / Maria Muldaur (1973)■
西、東、南、とアメリカ各地から一流のプレイヤーがこれだけ参加したアルバムというのも珍しい。カントリー、ジャズ、スウィングから同時期のSSW作品など、基盤となるのは選曲の妙味とバックアップするミュージシャンたちの手腕。そこへマリア・マルダーの"天使の声"がかぶさるのだから悪いはずがない。粋なアルバムに仕立て上げたプロデューサーは西海岸の名人、レニー・ワロンカー。

「真夜中のオアシス」はシングル発売され、74年6月1日付の全米チャート最高6位を記録。エイモスの数ある星屑ギターのなかでおそらく最も多くの人間の耳に触れている楽曲ではないだろうか。エイモス自身もこのプレイはお気に入りだという。

夢の仕業が随所に散りばめられた、限りなく星空に近いプレイである。