Amos Garrett

■Mike Finnigan / Mike Finnigan (1976)■ ジミ・ヘンドリクスの『エレクトリック・レディランド』、ジャニス、CS&Nなど、キーボード奏者として数々のセッションを渡り歩いてきたあと、ジェリー・ウェクスラーを指揮官に迎え制作した傑作ソロ作である。 ロジ…

■The Second Album / Borderline (1974)■ 『スウィート・ドリームス・アンド・クワイエット・ディザイアーズ』を73年に発表しただけで、シーンから遠ざかったボーダーライン。自分たちを揶揄したかのようなバンド名に聞こえなくもない。当時のカントリー・ロ…

■Having A Wonderful Time / Geoff Muldaur (1975)■ ブルーズ、ジャグバンドという下地をまずこしらえておき、ジェフ&マリア〜ベター・デイズを経たジェフ・マルダーが75年に発表した世紀の傑作アルバムだ。何年もかけてコトコトと熟成したかのような旨味、…

■Tarzana Kid / John Sebastian (1974)■ セバスチャン・ファンの多くは彼のベストとして挙げる人気盤で、僕もそのひとりである。エイモス参加アルバム、というだけでは補いきれないほど魅力に溢れている。セバスチャンの知性を西海岸の気候にさらし、太陽の…

■Maria Muldaur / Maria Muldaur (1973)■ 西、東、南、とアメリカ各地から一流のプレイヤーがこれだけ参加したアルバムというのも珍しい。カントリー、ジャズ、スウィングから同時期のSSW作品など、基盤となるのは選曲の妙味とバックアップするミュージシャ…

■Get Way Back A Tribute To Percy Mayfield (2008)■ 結局、エイモス・ギャレットのプレイというのはあの当時に完成されていたのだ、と新作を聴くたびに思う。パーシー・メイフィールドへ捧げた『ゲット・ウェイ・バック』はエイモスのソロ作としては最高傑…

ベター・デイズ名義の正規盤としてはスタジオ録音の2枚と、未発表音源の一部がベアズヴィル・ボックスと再発盤に収録されているが、99年に日本のみの発売となった73年の未発表ライヴ『ライヴ・アット・ウィンターランド』も重要だ。オリジナル作品として捉え…

■It All Comes Back / Paul Butterfield's Better Days (1973)■ デビュー盤と同じ73年発表のセカンドアルバム。白人ブルースの着地点を前作とするならば、今作はルーツ・ロック・バンドの新たなる出発点とでもいうべきか。南部色、特にニューオーリンズ寄り…

■Paul Butterfield's Better Days / Paul Butterfield's Better Days (1973)■見開きジャケットいっぱいに写るホーナー製のハーモニカの写真が僕たちに強烈な印象を与える。シカゴ・ブルースの探求者ポール・バタフィールドを中心に、ニューオーリンズからロ…

■Give It Up / Bonnie Raitt (1972)■ この名盤をエイモス・ギャレットだけで語るのは到底無理な話である。というのもエイモスはタイトル曲だけに参加、しかもギターではなくトロンボーンを担当している。これはこれで存在感を示してくれてはいるが、ボニー・…

■2nd Right 3rd Row / Eric Von Schmidt (1972)■ 冒頭の「タートル・ビーチ」、エイモス・ギャレットがボトルネック・ギターを弾き、マリア・マルダーがコーラス、ジェフ・マルダーがギターという組み合わせ。アルバムを通してブルージーでフォーキーなグッ…

■Something/Anything? / Todd Rundgren (1972)■ 「アイ・ソー・ザ・ライト」「ハロー・イッツ・ミー」「ウルフマン・ジャック」の三大ヒットを収録したトッド・ラングレン初期の代表作。トッドには少しやるせない思い出がある。中村一義が鮮烈なデビューを飾…

■Hungry Chuck / Hungry Chuck (1972)■ 元グレイト・スペックルド・バードのエイモス・ギャレットとN.D.スマート、ジェフ・カッチョン、ジム・コルグローヴ、ベン・キース、ピーター・エクランドの6人組。名うてのセッションマンが揃った米国モザイク・ミュ…

■In My Own Time / Karen Dalton (1971)■ テキサス生まれオクラホマ育ち、60年代初頭のグリニッジ・ヴィレッジで活動を始めたフォークシンガー、カレン・ダルトン。その才能はフレッド・ニールのお墨付きで、内省的で嗄れた歌声は唯一無二の存在感を聴き手に…

■Pottery Pie / Geoff & Maria Muldaur (1970)■ 単なる夫婦アルバムではない。ジェフ&マリアのあとに「&エイモス・ギャレット」と付け足したくなるほど、このアルバムでの貢献度は凄まじい。ジェフとマリアのリード曲が交互に並び、ほぼ全曲において裏の主…

■Great Speckled Bird / Great Speckled Bird (1969)■ 2008年はエイモス・ギャレットのことを書こうと考えている。バンド時代からソロ、及びセッション参加作品まで、全作品とまではいかないが重要作、必聴作は押さえていく予定だ。聴く者全てをとろけさせて…