bannai452008-01-23

■Hungry Chuck / Hungry Chuck (1972)■
元グレイト・スペックルド・バードのエイモス・ギャレットとN.D.スマート、ジェフ・カッチョン、ジム・コルグローヴ、ベン・キース、ピーター・エクランドの6人組。名うてのセッションマンが揃った米国モザイク・ミュージックの極み。ハングリー・チャック名義として唯一の音源で、バンド自体もアルバム制作を優先して組まれたものではなかったという。ジャズとロックの狭間を行き来し、やや実験的でシュールな音世界は彼らのひねくれた感覚が開花している。

このアルバムの内ジャケットにはエイモスが日本の学生帽をかぶった写真が使用されているが、これはグレイト・スペックルド・バード時代の1970年、大阪万博のカナダ館のゲストとして来日した際にもらったものだというのは有名な話だろう。ゲスト・プレイヤーとしてガース・ハドソン、ポール・バタフィールド、ジェフ・マルダーらが参加。なかでもジェフがクラリネットで参加した「オール・バウド・ダウン」と『ラスト・ワルツ』でボビー・チャールズも歌った「サウス・イン・ニューオーリンズ〜ドゥーイン・ザ・ファンキー・ランチボックス」のラスト2曲は素晴らしい仕上がりである。


ボビー・チャールズ+4(K2HD/紙ジャケット仕様)

ボビー・チャールズ+4(K2HD/紙ジャケット仕様)

■Bobby Charles / Bobby Charles (1972)■
アルバム及び経歴の詳細はここ(http://d.hatena.ne.jp/bannai45/20071008)で書いているので割愛させていただく。ウッドストック一派絶頂期の記録として、あるいは語り継がれるべきSSWの傑作として一家に一枚の重要作だ。エイモス・ギャレット31歳、「アイ・マスト・ビー・イン・ア・グッド・プレイス・ナウ」や「テネシー・ブルース」でのプレイは厳かにして芳醇。