bannai452008-01-25

■The Fabulous Rhinestones / The Fabulous Rhinestones (1972)■

ポール・バタフィールドが参加しているということで流れとしてはウッドストック経由で買ったものの、堂々たるファンクっぷりに驚いたものである。タワー・オブ・パワーのメンツがベイエリアで腰を抜かしていたかもしれない。アップもミディアムもスロウも文句ナシ。冒頭の「ナッシング・ニュー」のテンションに何度やられたことか。白人バンドでこれだけのグルーヴはそうそう出せるものではない。

ファビュラス・ラインストーンズの音楽はファンク・ロック、あるいは白人が奏でる黒人音楽という意味ではブルー・アイド・ソウルともいえる。むしろレア・グルーヴと呼んだほうがピンと来るだろう。あえてプラスティック・ソウルというのもいかがだろう。僕のエゴといってしまえばそれまでだが、録音場所やレーベル(カレン・ダルトンウッドストック盤もリリースしたジャスト・サンシャイン)も含めてメロウやアーバンという単語を彼らに当てはめたくない。そんなジャンル云々よりもここに刻まれたグッド・タイム・ミュージックに身を任せようではないか。