good time music .com 54号

bannai452008-01-28

細野晴臣ストレンジ・ソング・ブック (2008)■


Disc1-5 四面道歌 / キセル
キセルがすごい。ダントツだ。剛毅木訥。素晴らしい。この1曲のためにこのアルバムを買っても損は無い、と断言できる。トリビュート(賞賛、感謝)というのはこういう表現なんだ、と痛感。


Disc1-8 チャウ・チャウ・ドッグ / 林立夫 + ハミングキッチン
林立夫に隠れてノーマークだったがゆえにハミングキッチンのキラキラした存在は嬉しい産物。すでに彼らのオリジナル作品を聴きたくてうずうずしている。


Disc2-10 はらいそ / アン・サリー + Pan Cake
咀嚼力が違う。Pan Cakeによるスティール・パンとアコーディオンアコースティック・ギターのゆらめきがアディオスでフェアウェルかつサヨナラ感を煽る。


Disc1-3 ろっかばいまいべいびい / Hirth Martinez + Van Dyke Parks
プロデュースには長門芳郎の名もクレジットされているだけあってなんともdreamsvilleな雰囲気。もしも『ホソノ・ハウス』の全曲をハースが歌ったら...と妄想してみた。


Disc2-1 ルーチュー・ガンボ / 久保田麻琴
30年後のガンボ・ミュージックはニューオーリンズ、沖縄、ハワイ、中国、ブラジル、アフリカの2008年世界一周の旅。これぞマックのお家芸というか伝統芸というか。とにかく脱帽。


以上お気に入りの5曲。かなり偏ってはいるが聴き手の好みで輪郭が変わる、まさにストレンジな歌集である。