bannai452008-02-20

■2nd Right 3rd Row / Eric Von Schmidt (1972)■
冒頭の「タートル・ビーチ」、エイモス・ギャレットがボトルネック・ギターを弾き、マリア・マルダーがコーラス、ジェフ・マルダーがギターという組み合わせ。アルバムを通してブルージーでフォーキーなグッド・タイム・ミュージックが堪能できる。ジェフ&マリアのデュエット盤にエリック・フォン・シュミットが乱入してきたかのような趣きとでもいえばいいだろうか。エイモスはギター、コーラス、ベースにトロンボーンと手を替え品を替え大奮闘。豪華なゲスト陣にも目を見張る。ジェフ&マリア、ポール・バタフィールド、さらにガース・ハドソンは変名Campo Malaquaで参加している。アルバム・プロデュースはボニー・レイットの『ギヴ・イット・アップ』やエリック・ジャスティン・カズの『イフ・ユーアー・ロンリー』を同じ72年に手掛けているマイケル・カスクーナと、もうひとりジム・ルーニーがクレジットされている。つくづく72年というのは名盤が多く生まれていることに気付かされる。

なお、エリックはイラストレーターとしても有名で、ジェフ&マリアの『スウィート・ポテト』やジェフ&エイモスの『ライヴ・イン・ジャパン』(dreamsvilleから再発されたCDのジャケットのほう)などのジャケットを担当している。『スウィート・ポテト』のジェフにBack To Monoバッヂを忍ばせるセンスはさすがである。