bannai452007-12-25

■イエロー・マジック・ショウ / 細野晴臣 (2007)■
今年最後の細野作品だ。毎年、結局なんだかんだと動き回っている細野晴臣だが、今年は異常気象というくらい世間をかきまわしてくれた。そんな1年の締めくくりに01年にNHKで放送された、今や伝説的な番組「細野晴臣 イエロー・マジック・ショウ」をほぼ収録したもの。コントと音楽が主軸で仲間に囲まれたアットホームな雰囲気がファンにはたまらない。これぞ「細野ハウスの人々」だ。演奏シーンは全ての音楽ファン必見。これは語り出すとキリが無い。放送された当時、はっぴいえんど大滝詠一による「夏なんです」は息をのんで観たし、小坂忠の「ほうろう」はオリジナル以上の迫力だ。この番組最大の収穫はYMOが3人揃って、しかも生演奏による「ライディーン」を披露したことだろう。コントから瞬時に演奏に入る3人はやはりプロだ。いや、エンターテイナーとしても素晴らしい。間(ま)を演奏していた。

細野晴臣のユーモアセンスと音楽センスをこれほどまで露呈してくれる映像作品は稀だ。これがあれば細野晴臣という人間がどういうものなのか、が10%くらい理解できる。

それにしてもお茶の間コントに登場する佐野史郎のキャラクターは、僕にアルコールが入るとこんな感じになるなぁとものすごく共感してしまった。