bannai452007-12-27



■2007年間ベスト10■

01. 御身 / 寺尾紗穂
02. Satisfied / John Sebastian & David Grisman
03. Rhythm & Blues / Peter Gallway
04. Roses & Clover / ALO
05. Flying Sauser 1947 / ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス
06. Browing Bryant / Browing Bryant
07. ベイビー / チョウ・ヒョンレ
08. 情熱 A Go-Go / ウルフルズ
09. Release The Stars / Rufus Wainwright
10. 幸せな結末/恋する二人 / 大滝詠一


今年はここを立ち上げて例年以上に所有物を聴き返すことが多かった。そんなことだから純粋に聴き込んだ年間ベストとなるとドリームズヴィルの諸作が入り込んでいたり、ニュ−オーリンズ系も多数ランクインしてしまうのですが。それと、ここ3年くらいでレコ屋にいちばん足を運んだ年でもあった、かな。

ということで今年の新譜と一部リイシュー作品で。一応の順位。


01. 御身 / 寺尾紗穂
1位以外はわりとだんご状態。だんごから抜け出したのは寺尾紗穂の『御身』。ダントツ。前作を上回るグルーヴィーな感覚と詞の世界が特に素晴らしかった。絵本が作れる歌詞。彼女の才能にじりじりと歩み寄ってくる音楽人たちの行動も見逃せない。大阪でのライヴに「仕事で」行けなかった、というのが今年最大の失態。


02. Satisfied / John Sebastian & David Grisman
03. Rhythm & Blues / Peter Gallway
04. Roses & Clover / ALO
元祖グッド・タイム・ミュージックの師匠、ジョン・セバスチャンとグリスマンは枯れすぎていない味わいがやみつきに。ピーター・ゴールウェイとセバスチャンが同じ年に新作を出す、というのは僕にとってとても幸せなこと。変わらずいい音楽を届けてくれるし。できれば両方とも丁寧な日本盤を来年に希望。ALOはどこから聴いてもシングル作品のようなポップさが心地良かった。ただし日本盤のボーナストラックは必要なかった、かな。


05. Flying Sauser 1947 / ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス
06. Browing Bryant / Browing Bryant
07. ベイビー / チョウ・ヒョンレ
今年はホソノイヤーと呼べるほどの連発ぶり。クラウン時代のボックス、YMO関連、イベント、DVD、よもやの新譜。カントリーなんだけれどもカントリーじゃないその音楽センスがやはりこの人の魅力。ブロウニング・ブライアントはリイシュー。世界初CD化ということで。これを買ってから再びニューオーリンズの沼にずぶずぶと。短期間で終わるかと思えば、肩までまったり浸かってしまったのは『ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック』の影響。父の愛に満ち満ちたチョウ・ヒョンレもあったかい良盤。


08. 情熱 A Go-Go / ウルフルズ
09. Release The Stars / Rufus Wainwright
近年稀に見るド直球な応援歌。こういう素直に感動できるストレートな歌詞こそウルフルズの極み。ルーファス・ウェインライトはもはやベテラン並みの安定感。『ウォント・ワン』以上の傑作が生まれるのも時間の問題。


10. 幸せな結末/恋する二人 / 大滝詠一
限定アナログ生産のシングル盤。おそらく予約分だけで店頭に並ばなかったという、またしてもナイアガラ伝説を残した曰く付きになるであろう1枚。ミックスもエンディングも微妙に異なるので要注意。マニアに終わりはない。



ジェイムス・テイラー、ジョ二・ミッチェル、リヴォン・ヘルム、ロバート・プラントアリソン・クラウスあたりのベテラン勢、ミュージック・マガジンアメリカ/カナダ部門で1位だったジョー・ヘンリーなど、気になる新譜はまだまだあったがこのへんは来年におあずけ。兎にも角にも今年もいい音楽に出会えたことに、感謝。