2008年が暮れていく夜、酔いどれた堕天使たちが全身を震わせグッドタイム・ミュージックを奏でる。手を伸ばせば触れられる距離、音の塊に圧倒されつつも身体が揺らめく。グルーヴィーだ。この上なく心地良い時間が流れる。

「枯葉のブルース」、「ふらいと」、「夏の夜の出来事」など、あの頃の楽曲が息を吹き返し、「機関車」や「スモール・タウン・トーク」がもはや伝統であるかの如く歌われていく。


  cho hyeongrae
  yoshihiro hanamura
  yasushi yoneda


そこにはチョウ・ヒョンレの歌がある。ガジェットの花村容寛が素敵なハープを響かせている。僕の友人やっさんがギターを弾く。彼らがステージにいる。それは夢の続きが刻印された年の瀬の夜会。




お前ほどこの世で愛されてる奴はいない
                 「狼の好物は迷える子羊」の一節より