bannai452009-03-30

■TATSURO from NIAGARA (2009)■
大滝詠一の『ナイアガラ・ムーン』とシュガーベイブの『ソングス』はエレックのオリジナル、コロムビアCBSソニーのリイシュー盤というこの3枚を揃えることは僕自身の宿命だと思っていた。宿命なんて書くと大袈裟でとても自分勝手だが、好きなものへ熱心に愛情を注ぐパワーが尋常ではなかったということだ。そしてそれが少し(あるいは大いに)ねじれていることも自覚していた。オタクならではの色白の不健康な熱心さと言えばいいだろうか。

一連のナイアガラ作品を自発的に聴く機会が減ってきたここ数年だったが、瑞々しい楽曲、純度の高い音世界へ久々にどっぷりと浸ってみるとやはり僕の体温は上昇してしまう。

否応なく反応する身体、10代の頃にすり込まれたこの感覚はこの先一生お付き合いしていくことになるだろうとしみじみ思った春の午後だった。