bannai452009-04-16

■Freedom Is / Peter Gallway (2008)■
本国アメリカでは昨年にリリースされていたようだ。前作『リズム&ブルース』は日本盤がリリースされただけに今作はそのへんが残念ではある。

とはいえ安定したピーター・ゴールウェイの音楽はいつものように僕を優しく包み込んでくれる。共同プロデューサーにジェフ・ピーヴァーがクレジットされているところも見逃せない。デヴィッド・クロスビーやジェイムス・テイラーカーリー・サイモンのレコーディング、他にもローラ・ニーロの遺作『エンジェル・イン・ザ・ダーク』にも関わった人物だ。

ナイト・アウル・カフェやブリーカー・ストリート、ストレンジャーズ、フライング・マシーン、バンキー&ジェイクなどが歌詞にずらずら出てくる「JT & ザ・ストレンジャー」(タイトルもそういうことだろう)はファンならばつい頬が緩んでしまう。おまけに「ターン、ターン、ターン」の一節が盛り込まれるところなど思わずハッとしてしまう。歌詞カードがあればもっと世界に入り込めるのだが。

派手な装飾、大衆性というものは、無い。それは今に始まったことではないからとやかく言うことではないだろう。いつも手の届く場所に置いておきたい1枚がまたしても増えたのだから。