bannai452008-03-31

■Sings Hoagy Carmichael / Hoagy Carmichael(1976)■
細野晴臣レイ・チャールズ、ジェフ・マルダー、エイモス・ギャレット、ジョン・サイモン、レオン・レッドボーン、ボブ・ドロウ、ジョージィ・フェイム。彼らを手掛かりにホーギー・カーマイケルに辿り着いた人も多いだろう。「我が心のジョージア」「レイジーボーンズ」「スターダスト」「ボルチモア・オリオールズ」などのオリジナルを聴く前に優れたカバー・バージョンで耳を鍛えたものだ。

僕の個人史としてホーギー・カーマイケルの作品に初めて触れたのは細野晴臣が歌う「香港ブルース」だ。次いでレイ・チャールズの「我が心のジョージア」というところだ(えらそうな書き方だがたかだか15年ほど前のことである)。

つい最近のことだが、中古レコード店で『シングス・ホーギー・カーマイケル』のLPをようやく見つけることができた。リイシュー盤だが800円という驚くほどお買い得な価格だった。腐っても鯛、というと表現がおかしいかもしれないが、未だにCD化されていない1枚だということは付け加えておきたい。30年代米国良質音楽の神髄、ここにあり。


「まるでジョン・サイモンのよう」
と不意をつく奥さんの一言が印象的な雨ふりの日曜日だった。