bannai452008-09-10

■Gorilla / James Taylor (1975)■
黒々とした無骨なラジカセのプレイボタンを押すと、ばちんという音とともに、ボタンは本体へ深くゆっくりと沈み、よれたテープがヘッドをこする。
There's a symphony inside you...
ジェイムス・テイラーの「ミュージック」が頼りなく聴こえてきた。

白い浜辺にいる。時間がわからない。朝焼けとも夕焼けとも判別できない太陽が浜辺を照らしている。膝を抱えて座り込み、しなやかな音を身体に染み込ませ、過ぎ去りし夏を惜しむ。