Books

■バーボン・ストリート・ブルース / 高田渡 (2001)■ こういうご時世だからというわけではないが、高田渡の『バーボン・ストリート・ブルース』を読み返している。彼の文章はステージに立っているとき同様、飄々としているが時折見せる毒っ気や皮肉のスパイス…

■New Orleans 1960 / William Claxton (2006)■ 1960年のニューオーリンズ 街角に転がるリズム 体中からほとばしる黒いビート 戯れる子供たち 寄り添う老夫婦 佇む老人 微笑む老人 白と黒の水飲み場にこそ 1960年のニューオーリンズが 克明に写し出されている…

タワーレコードに出向き、小尾隆さんの新刊『my favorite of US Records』を手に取ってみた。ご自身のブログでも製作過程を知ることができていたこともあって、(失礼極まりないが)いちファンとしても「満を持して」という思いがあったりもした。一般的なロッ…

音楽をこよなく愛する僕だが、ジーンズにも相当な愛情を注いでしまっている。といっても何十万何百万もする高価なモノを買ってしまったりすることはない。古い音楽を聴いていると当時のファッションも気になるものである。アルバムジャケットに写る彼らのナ…

■サッド・カフェでコーヒーを / 北中正和 (1980)■ 古い書籍でおそらく絶版だろうが、よく読んだ1冊で最近また読み返したところだ。主にアメリカとイギリスのロックについて書かれたもので、第1章は60年代のスーパースターたちの10年後を追っている。ビートル…

■MUSIC MAGAZINE1987年7月号とSongs■ 僕の手元にはミュージック・マガジン1987年7月号がある。表紙はシンプリー・レッドのミック・ハックネル。巻頭では「ビートルズをCDで聞く」の連載で、『サージェント・ペパーズ』を取り上げている。ちょうど20年前だか…

ニューオーリンズ音楽に深くのめり込むきっかけは、大滝詠一と細野晴臣の存在が大きい。『ナイアガラ・ムーン』と『泰安洋行』の2枚がルイジアナへの道を切り開いてくれたのだ。諧謔性に満ちた『ナイアガラ・ムーン』、和洋折衷な『泰安洋行』。ここからルー…