2007-01-01から1年間の記事一覧

■I Love To Play For You 〜Live in Japan〜 / Hirth Martinez (YDCD-30)■1975年に海の中にいた男は21年ぶりに浜辺から姿を現したかと思うと、その海を渡ってはるばる日本までやってきた。1999月4月、ハース・マルティネスの初来日公演が実現している。その…

■Whispering Pines〜Live at The Gateway, Saugerties, NY〜 / Richard Manuel (YDCD-82)■ザ・バンドで唯一ソロアルバムを制作しなかった、リチャード・マニュエルの発掘ライヴ音源。彼は1986年に自殺している。その前年、1985年10月12日に行われた初のソロ…

■Alive On Arrival / Steve Forbert (1978)■ 2003.2.20. (Thu)発行 70年代最後のシンガー・ソングライター。 70年代初頭、それこそ星の数ほど存在したシンガー・ソングライターたち。僕の好きなSSWを少し挙げてみよう。ピーター・ゴールウェイ、ジェイムス・…

■Gumbo / Dr.John (1972)■ 2003.2.5. (Wed)発行 音楽ファンにとってニューオーリンズは特別な響きとある種の匂いを放つ。憧れの地と言っても差し支えないだろう。70年代初頭、ロック界においてニューオーリンズの存在はまだまだマイナーな存在でしかなかった…

■Gene Clark / Gene Glark (1971)■ 2002.11.20. (Wed)発行 ビートルズが1968年に発表したアルバム『ザ・ビートルズ』はジャケットが真っ白なところから『ホワイト・アルバム』と呼ばれている。ザ・バンドの2作目は『ブラウン・アルバム』、はっぴいえんどの…

■Remedy / Jim Weider (YDCD-0073)■ 前作『ビッグ・フット』から約3年、ジム・ウィーダーのセカンドアルバムもdreamsvilleからリリースされた。2000年秋から2001年夏にかけてウッドストックを中心にニューヨーク周辺で録音されている。前作よりも「今な音」…

■Times Like These + Live On Breeze Hill 〜A Memorial Edition〜 / Rick Danko (YDCD-0071/2)■dreamsvilleのカタログで、CD番号YDCD-70から73まではザ・バンドのメンバーのソロ作品が並んでいる、という粋な流れだ。YDCD-70は前回取り上げたガース・ハド…

■ガースの世界 / Garth Hudson (YDCD-0070)■ ザ・バンドの音楽博士、と称されてきたガース・ハドソンが繰り広げる音楽世界はコズミックでファンタジー、あるときはドラッギーに。邦題は『ガープの世界』から拝借しているだろうが、まさにこれしかないという…

■Bobby Charles / Bobby Charles (1972)■ 2002.10.05. (Sat)発行 個々が思う、感じる居心地のいい場所、というものは誰しも持っていたいもの。例えば自宅のレコード部屋や楽器を鳴らす部屋、あるいはおいしい料理が食べられる店。ことロック界において居心地…

Billy Joe Thomas / B.J. Thomas (1972)■ 2002.7.20. (Sat)発行 ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス主演の映画『明日に向かって撃て!』の主題歌「雨にぬれても」を歌った男。バート・バカラックという売れっ子作家が作ったこ…

■Live in Japan / Geoff Muldaur & Amos Garrett (YDCD-0048)■ ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットの初来日は僕が生まれた1977年5月のこと。それから2年後の1979年に2度目の来日。このライヴ盤はその2度目の来日公演の最終日、東京・新宿ロフトでのパフ…

■What's Shakin' / V.A. (1966)■ 2002.6.5. (Wed)発行 あの良き時代の音楽とともに 遠い昔、俺達が演奏したように 知らないのかい あのグッドタイムミュージック そうさ、今ラジオでかかってるやつさ ラヴィン・スプーンフルの中心メンバー、ジョン・セバス…

■街行き村行き / 西岡恭蔵 (1974)■ 2002.5.20. (Mon)発行 5月になると、必ず聴きたくなる1枚のアルバム。西岡恭蔵の『街行き村行き』が、それだ。大阪では春の恒例イベントとしておなじみの「春一番コンサート」が今年も開催された。1971年に第1回目が行なわ…

■There's No Place Like America Today / Curtis Mayfield (1975)■ 2002.5.5. (Sun)発行 「今日のアメリカのような場所はどこにもない」 アルバムタイトルの訳である。カーティス・メイフィールド。1942年6月3日生まれ、シカゴ出身。60年代に隆盛を極めたシ…

■Richland Woman Blues / Maria Muldaur (YDCD-0051)■「真夜中のオアシス」から27年。フェロモンむんむんだったマリア・マルダーも年を重ねると見た目も音楽性もアメリカのブルースおばちゃんになっていた。天にも昇るような透き通ったあの美声は年輪を刻む…

■Peter Gallway / Peter Gallway (1972)■ 2002.4.20 (Sat) 発行 70年代の最初の数年間、アメリカを中心に自作自演のシンガー・ソングライター(SSW)の静かな音楽がブームを呼ぶ。それまでのロックとは一線を画す、私的で内省的な詞の内容が、聴衆の心を捕える…

復刊の前にGood Time Music .comのことについて少々書いておこうかと思う。話は5年前の2002年春にさかのぼる。今から5年前の2002年は、現在ほど「ブログ」というものの存在がメジャーではなく、僕もその存在を知らなかった(調べてみると、ブログの普及はこ…

■HOAGYLAND〜Songs Of Hoagy Carmichael / John Simon & Friends (YDCD-0035)■dreamsvilleの全カタログで最もdreamsvilleらしさを凝縮した1枚。アメリカを代表する作曲家ホーギー・カーマイケルの生誕100周年を記念した非常に中身の濃い作品。2000年8月25日…

■Lay It All Out / Barry Mann (YDCD-0036)■驚愕し、そののち感動。 音楽の良心が詰まった世紀の隠れ名盤、バリー・マンの71年作『レイ・イット・オール・アウト』がdreamsville recordsより2000年8月25日に世界初CD化。90年代後半、ワーナーがスタートさせ…

■続・ブリーカー・ストリートの青春 / Mark Sebastian (YDCD-0017)■ 中古レコ屋で物色していてベル&セバスチャンで手が止まる人はベル&セバスチャンのファンもしくはジョン・セバスチャンのファンである。魔法を信じるかい?アーティスト: ラヴィン・スプー…

今日も長文になる。なにせピーター・ゴールウェイのことだから...。99年12月、東京と神戸のみで行われた「ミュージック・フロム・グリニッチ・ヴィレッジ」の主役は3人。ラリー・ジョン・マクナリー、ジェイク・ジェイコブス、そしてピーター・ゴールウェイ…

■アイ・ゲット・ジョイ〜ブリーカーストリートの青春 / Peter Gallway (YDCD-0015)■ピーター・ゴールウェイのことを書き出すと長くなる。ジェイムス・テイラー、キャロル・キングあたりを入り口として70年代のシンガー・ソングライター系のアーティストで結…

■Big Foot / Jim Weider (YDCD-0003)■ 再編ザ・バンドの立役者、ジム・ウィーダーの初ソロ作。いかにもギタリストが作るアルバムらしいギターが主役の名盤。この人はウッドストック育ちにもかかわらず南部風味溢れるフィーリングの持ち主だからボビー・ウォ…

昨日、dreamsville recordsのことを書いたことでこのレーベルに対する愛情と尊敬の念を自ら再認識した次第。公式サイトが閉鎖されたとなると稚拙ながらもカタログ的なものを僕なりにここへ残そうと思います。僕なりに、なので詳細な各曲のクレジットやお固い…

90年代後半の僕の音楽生活に多大なる影響を与えてくれたのはdreamsville records。このレーベルの存在感たるや尋常でない。レーベル自体がそれこそビートルズやらストーンズみたいなビッグアーティストの如く僕の心を鷲掴みにしてくれたもので。スタートは98…